たかはし歯科クリニック 五十嵐真実 歯科衛生士

五十嵐真実さんは、2015年3月に明倫短期大学歯科衛生士学科を卒業し、同年4月に専攻科口腔保健衛生学専攻へ進学いたしました。2016年3月に専攻科を修了後、新潟県阿賀野市の「たかはし歯科クリニック」にオープニングスタッフとして就職し、現在はチーフ歯科衛生士として活躍されています。6年のキャリアを持つ五十嵐歯科衛生士より、歯科医院での歯科衛生士の業務内容、歯科衛生士として働く意義について講演していただきました。

新潟県阿賀野市にある「たかはし歯科クリニック」は予防を中心とした歯科医院です。「来院される皆様のお口の健康を回復し、予防の定着により豊かな人生を提供します」を理念に、「患者満足度100%」「スタッフが互いに認め合い感謝し尊敬できる体制」「歯科のプロとして技術、接遇を向上させる」この3つのビジョンをスタッフ間で共有し、患者さんの対応をしています。スタッフ間のコミュニケーションを図るため、情報を共有するため、歯科医院の向上のため、毎週欠かさずミーティングが行われています。また、たかはし歯科クリニックでは、「ハッピーペリオ」の勉強会に所属しており、スタッフ全員が参加しています。毎回テーマを決めて、課題やその成果を持ち寄ったディスカッションや各歯科医院での取り組み、症例発表が行われています。

五十嵐さんの日々の歯科衛生士業務は、朝の診療準備後、情報共有とチームワーク向上のための朝礼から始まり、初回検診、定期検診、TBI、GBT(SRP)、SPT、インビザライン(マウスピース矯正)、ホワイトニング、アシスト、訪問診療や新人教育と幅広く毎日頑張られています。

仕事をしながら勉強ができる環境に感謝しながら働いている五十嵐さん。自分が成長するためには働いてからも勉強が必要であり、働き続けるためには目標や目的が必要であると学生達にアドバイスがありました。

歯科衛生士として働く理由

以下講演内容を抜粋してご紹介いたします

何のために働いているのか?人それぞれに働く理由があると思います。

働きはじめの頃は、言われた事だけ行い、毎日仕事をこなしているだけで、自分のためにお金を使いたい理由で働いていました。スタッフのメンバーも代わり、人数も増えて後輩ができ、自分がまとめていかないといけない立場になり、働く理由が変わってきました。

現在、私が働く理由はもちろん自分のためもありますが、次の3つのために働いています。

1. 歯科医院のため

歯科医院が無いと働くことも出来ませんし、採用してくださった院長先生に感謝し、医院全体が良くなるように働いています。その結果、患者さんが来院してよかったと思って頂けるような歯科医院を目指しています。

2. スタッフの成長のため

歯科医院があってもスタッフがいなければ成り立ちません。スタッフが成長することにより歯科医院としても成長できますし、私自身指導することにより新しく学ぶことが沢山あります。

3. 患者さんのため

歯科医院があって、良いスタッフがいても、患者さんが来院してくれなければ診療はできません。通ってくださる患者さんを治療し、少しでも患者さんの期待に応えたい気持ちで一人ひとりに向かい合っています。

この3つのどれが欠けても歯科医院は成り立っていきません。3つをバランスよく保ちながら進めていくことで、歯科医院としてやっていけるのだと思います。

どの歯科医院で働くにしても、目標や目的を持って働くことが歯科衛生士として、やりがいや誇りを持って働ける近道ではないかと考えています。ただ業務をこなすのではなく、自分で立てた目標を毎日意識しながら診療することで成長することができます。

歯科衛生士の仕事は、ただ歯石を取ったりするだけでなく、それぞれの患者さんにあった処置を行い、患者さんの状態を理解し、情報を提供して寄り添い続けることができ、直接治すことができるとても魅力的で、やりがいのあるお仕事です。

時には上手くいかない時もありますが、そこで諦めず目標を持って、感謝の心を持って、頑張れば結果となってついてきます。時間はかかるかもしれませんが、患者さんから名前を覚えてもらえたり、「上手くなったね」「安心して任せられる」など、嬉しい言葉を沢山頂けるようになると、それがやりがいに繋がります。

私はこれからも、自分の患者さんや医院に通ってくださる患者さん一人ひとりと向き合いながら、スタッフ一人ひとりの能力を上げ、歯科衛生士という仕事に誇りを持ち、たかはし歯科クリニックを阿賀野市で一番の歯科医院にしたいと考えています。

皆さんもこれから働くときに、目標や目的を持って、楽しんで歯科衛生士という仕事をして行ってほしいと思います。いつかどこかで、皆さんと一緒に仕事ができることを楽しみにしています。