本学は真砂小学校区コミュニティ協議会とパートナーシップ協定を締結し、住民の
高齢化が進む本学周辺地域において、「学生と地域住民でワクワクする新しい事業を形
にすることにより地域活性化に寄与」することを目的に、地域住民と本学学生とが参
加するワークショップや懇談会を定期的に開催しています。
2022 年度は真砂小学校区コミュニティ協議会と新潟西海岸リゾート計画協議会の役
員をお招きし、学生の地域貢献について意見交換を行う「地域の課題解決に向けた地
域と学生の懇談会」を開催しました。
日時:2023 年 3 月 9日(木) 16 時 30 分~17 時 40 分
会場:明倫短期大学第 2 会議室
出席者:
真砂小学校区コミュニティ協議会 高田豊会長
真砂小学校区コミュニティ協議会 前川倫子副会長
真砂小学校区コミュニティ協議会 井比進会計担当
真砂小学校区コミュニティ協議会 三國義則会計監査
真砂小学校区コミュニティ協議会 八子聰会計監査
新潟西海岸リゾート計画協議会 原澤秀明会長
歯科技工士学科専攻科生体技工専攻1年 本田あかりさん
歯科技工士学科専攻科生体技工専攻1年 森山祐希さん
歯科技工士学科2年 野口敬人さん
歯科技工士学科1年 小川咲来さん
明倫短期大学 宮﨑秀夫学長
明倫短期大学学生部長・地域連携委員長 植木一範准教授
明倫短期大学事務局 渡邉高志事務局長
明倫短期大学事務局 齋藤雅紀
開会に先立ち、明倫短期大学宮﨑秀夫学長より、年 1 回の本会が有意義なものとなるよう意見交換をしていただきたいとの挨拶がありました。
その後、明倫短期大学・植木学生部長・地域連携委員長から本懇談会の開催趣旨説明、出席者の自己紹介の後、真砂小学校区コミュニティ協議会会長・高田様より、地域コミュニティ協議会がどのような団体なのか、真砂地域が抱えている現在の課題についてのお話をいただきました。
これに対して学生からみた真砂地域の様子・地域貢献活動、課題解決に向けた今後の取り組みなどについて意見交換を行いました。
以下は、その経過内容です。
(植木)明倫短期大学は地域連携の観点から、地域の皆様と密接・連携しながら積極的に連携事業に関わっております。ここ数年は新型コロナ対応により思うように実施できませんでしたが、ようやくその収束が見えてきたことから、コロナ禍を見据えて、地域課題に対してどのような地域貢献ができるのかを学生の皆さんも交えて考えてみたいと思っております。
はじめに出席者の皆様より、一言づつ自己紹介をお願い致します。(自己紹介)
それでは、真砂小学校区コミュニティ協議会・高田会長様より、真砂小学校区コミュニティ協議会がどのような団体で、どのような課題を抱えているのかについてお話をいただき、その後、皆様からのご意見を伺いたいと思います。
(高田)真砂小学校区コミュニティ協議会会長の高田です。
学生の皆さんが住んでいる町には必ず自治会や町内会があると思うのですが、各小学校や中学校区を自治会や町内会が中心となってコミ協と呼ばれる地域コミュニティ協議会が構成されています。それぞれの自治会や町内会が抱える問題や情報を共有し合い、話し合って課題解決に向けた活動を行っています。コロナ前は明倫短期大学の学園祭と併催して真砂文化祭の開催や、防災研修会も実施してきました。
真砂小学校区コミュニティ協議会が抱えている問題は、高齢化の問題がありますが、この地域は新潟市西区の中でもとりわけ高齢化率が高く、80歳以上で独居生活されている方も多いのが現状です。
学生の皆さんと連携して課題解決はもとより、どうやったら真砂小学校区コミュニティ協議会の地域が活性化できるのかを考えていきたいと思いますし、若い力を是非、お借りしたいと思います。
(前川)地域のお茶の間活動やうきうき元気塾等で明倫短期大学の学生さんや先生方に講演等を行っていただいたことがあります。
授業の一環で派遣していただいたと記憶していますが、今後も是非、お願いをしたいと思っています。
(井比)真砂2 丁目に住んでおり、コミ協では会計担当をしていますが、コロナ禍でコミ協の活動も思うようにできなかった面があります。
今後のためにも学生の皆さんからの意見を参考にしたいと考えています。
(三國)松海が丘に住んでおり、コミ協の会計監査をしています。以前、松海の丘の整備のボランティアで学生さんたちから協力をしてもらったことがあります。
毎年、実施しているので、是非、参加していただきたいです。
(八子)西区も高齢化が進んでいますが、自分も82 歳です。西大通りもいろんなお店があるが年金通りとも言われています。
若い方々の意見を聴いて、参考にさせていただきたいと考えています。
(原澤)新潟西海岸リゾート計画協議会の会長をしていますが、小針浜を見ていると日本一の海だと思っています。夏の花火大会には学生さんたちからボランティアの協力をしていだいています。
今年も8 月26 日に実施するので、是非、ご協力をお願いします。
(高田)若い方の知恵や技術で真砂文化祭のポスター、作品ラベル、パンフレット類の作成ができないものでしょうか。
(本田)昨年は明倫祭を開催したが、新型コロナ感染症対策のため、学内の関係者のみの公開であり、通常の学園祭を体験できないまま卒業した人もいます。
(高田)明倫祭、真砂文化祭とコラボできるようなものができればと考えています。
(植木)明倫祭も新年度に入ってから本格的に企画することになるので、是非、コミ協の皆様と協議しながら進めていきたいと考えています。
(前川)自宅付近を電車通学で登校する学生が通っていますが、挨拶をしても反応がないことが多いです。声を掛け合うことも地域連携にとっては必要なことだと思います。
また、道路に横に広がって登校している学生もおり、自動車が通行しにくいことがあったりします。
(高田)3 年前のこの会議では、挨拶よりもごみのポイ捨てが問題になっていたかと思います。
(原澤)真砂小学校では、今年度、学年ごとに様々なテーマ学習行っており、グループ発表をしていますが、明倫短大の先生や学生さんからのアドバイスをいただきながら発表資料を作成しました。他にも海が傍にある環境をいかして、「塩作り」、「フォトコンテスト」等の内容を実施しています。この環境を是非、いかして連携ができないものかと考えています。
(森山)真砂文化祭とのコラボを一緒にやってみたいと思っています。
近くのアパートに住んでいますが、小学生の登校に関して危険に感じることもよくあります。
(原澤)海の近くにある環境をもとに、サンドアートを実施したこともあります。
今年は日本夕日コンサートの実施がまだ未定ですが、海外清掃等は多くの団体がやっています。今後、独自の企画も考えたいと思っています。
(植木)歯科技工士学科の学修はものづくりにも関わるものであるので、その視点からのボランティア活動も可能ではないかと思います。
(野口)4 月から専攻科に進学するので、地域連携活動にも関わっていきたいと思っています。
(三國)小学校では土曜日にバックアップスクールを行っており、そのような活動への参加も地域連携になるのではないかと思います。
(小川)小学生と一緒に遊んだり、お手伝いをすることも学生の立場からは可能だと思いますし、松海の丘の整備等には参加してみたいと思います。
(渡邉)明倫短期大学は歯科技工士と歯科衛生士の2学科を擁する全国でも珍しい短期大学であり、その教育内容は地域の課題解決にも役立てることができると思っています。
(高田)地域のお茶の間の活動等で明倫短大の先生や学生さんたちに来てもらって歯科に関する啓発等の機会ができればと思っています。また、地域の活動に積極的に若い方に入っていただきたいと思っています。
(八子)若い人の情報取集能力は高いと思っている。電車等で直ぐにスマホを見ているのをみると、技術を使ってその情報を得ることは非常に早くできるのかもしれません。しかし、社会に出るとその情報をどのようにいかすかが重要であると思います。
そのようなきっかけになるように地域の活動で連携できればと願っています。
(17:40終了)